協議離婚に役立つブログを掲載しています

養育費の金額で揉める|第6話

養育費の金額で揉めた時の妥協案

【目次】

登場人物
今回の物語に関連する養育費の情報
チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成

協議離婚の流れ(進め方)を理解できるように、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。

物語は全26話ありますが、1話あたり数分で読める内容にしています。
(※ 全体の流れを掴むことで、効率の良い話し合いが期待できます。)

【登場人物】

夫 田中 一郎(会社員)
妻 田中 花子(専業主婦)
子 田中 琴梨(5歳)

田中一郎と花子は大学時代のサークル仲間から恋愛関係になり、
2人が就職してから3年後に結婚をして、現在8年目の夫婦となります。

花子は結婚と同時に仕事を辞めて、専業主婦として一郎を支えていました。

花子は琴梨の養育費として毎月5万円を希望しましたが、
一郎の中では5万円は厳しいと考えて3万円を提示しました。

花子の予想では4万円前後で提示されると考えていたので、
一郎が書いた離婚条件のメモを見て3万円という提示には驚きました。

ただ花子は明確な根拠があって5万円を希望していました。

花子「養育費算定表を使って5万円を希望しました。」
一郎「わかっているけど、現実的に厳しいから揉めるの覚悟で3万円にした。」

養育費算定表とは夫と妻の年収に応じて、
養育費の金額(○万円~○万円)を算出してくれる表となります。
(※ インターネットで検索すると家庭裁判所のページがヒットします。)

一般的に協議離婚で養育費の話し合いを進める場合、
養育費算定表の金額をベースに個々の事情に応じて支払額を決めます。
(※ あくまでも参考金額になるので、絶対的な基準ではありません。)

一郎の年収は300万円(花子は0円)だったので、
養育費算定表を見ると「4万円~6万円」と書かれていました。
(※ 令和元年12月23日に公表された改訂養育費算定表で計算しています。)

そして花子は間をとって、一郎に5万円を希望しようと考えました。

花子「養育費は琴梨のためのお金だよ。」
花子「少しでも安く済ませたいって考えているの。」

養育費算定表を知っているのに「厳しい」と言う一郎に対して、
花子はこのような不信感を覚えると同時に養育費は譲れないと思いました。
(※ 養育費の金額で揉めるケースは多いです。)

花子「5万円が厳しいという理由を教えてほしい。」

琴梨のためにも折れることはできず、その理由を求めたので、
一郎は勇気を出して5万円が厳しい(払えない)理由を話し始めました。

一郎「実は少し借金があるんだ。」
一郎「その返済があるから、5万円は厳しい。」

一郎はギャンブルなどをしない真面目な性格なので、
花子は一郎から借金の告白を受けて、信じることができませんでした。

花子「どうして借金をしたの?」
一郎「親父の入院費が厳しくて借りた。」

たしかに一昨年、一郎の父親が長期入院をすることになって、
入院費用などの負担が厳しくて困っていると花子は聞いていました。

一郎「これを見てほしい。揉めることになってごめん。」

そして一郎は花子に借金の返済計画書(原本)を渡して、
確認した結果、この状況だと毎月5万円は厳しいかなと思いました。

ただ琴梨の将来を考えると、簡単に引くことはできないので、
揉めることになっても毎月の養育費に加えてボーナス月にも払ってと伝えました。

借金と養育費は分けて考えるものですが、花子は現実的な判断をしました。

花子「ボーナス月に12万円払えるなら3万円を受入れる。」

この方法だと毎月の養育費は減ります(5万円→3万円)が、
年間で考えると、減少分をボーナスでカバーできるので総額は変わりません。
(例 3万円×1年+12万円×年2回のボーナス払い。)

一郎「少し考える時間を欲しい。」

一郎はボーナス月との併用なら払えると思いましたが、
支払のシュミレーションをしたいと考えたので返事は保留しました。

花子も保留を受入れたので面会交流の話に移りました。(第6話終了)

面会交流の合意は早かった|離婚物語7話もご覧下さい。
(※ 離婚物語全26話の目次はこちらあります。)

今回の物語に関連する養育費の情報を↓でお伝えします。
物語の話とは少し逸れるので、興味のある方のみご覧下さい。

先ず養育費の相場については子供の人数や年収に応じた養育費の相場をご覧下さい。

今回、花子は養育費の相場を知るために養育費算定表を利用しました。
そして養育費算定表のような離婚情報を集める重要性を感じていました。
(※ 養育費算定表以外に加齢加算やボーナス月払いなどの情報もあります。)

協議離婚は夫婦間の話し合いをベースに進めるものなので、
養育費に限らず、正確な離婚条件の情報を集めることは大切な作業になります。

ただ自分で情報を集める自信がない、集めた情報の真偽を判断できない。
当事務所ではこのような不安を離婚公正証書、離婚協議書作成を通じて解消します。
(※ 離婚公正証書の詳細はこちら、離婚協議書の詳細はこちらご覧下さい。)

仕切り線1

チェックシートを使ってスムーズに離婚協議書などを作成

離婚チェックシートを使って離婚協議書や離婚公正証書を作成

離婚協議書や離婚公正証書作成のご依頼を受けた場合、
シンプルでわかりやすい離婚チェックシートの送付から始めます。

ここでは離婚チェックシートについてお伝えしていきます。

離婚チェックシートとは?

1.全13ページ63個の離婚条件を掲載
2.養育費と面会交流の条件が多く31個掲載
3.わかりやすいように○×回答形式を多く採用
4.協議離婚に関する情報や条件を集める時間を節約

離婚チェックシートがあれば養育費の情報を集める時間を省略できます。
つまり離婚協議書や離婚公正証書の完成期間、離婚届の提出時期を早めれます。

もちろん養育費の加齢加算やボーナス月払いに関する項目もあります。

さらに離婚チェックシートを使えば夫婦間の再協議の回数が減ります。
なぜなら以下のようにスムーズに離婚協議を進めることができるからです。

妻「養育費のボーナス月払いの項目はどうする?」
夫「毎月の養育費が少ないから、年12万円×2回で大丈夫だよ。」

わかりやすいように○×回答形式を多く採用しています。

当事務所では20代~30代のご依頼者様が多いので、
離婚チェックシートには養育費と面会交流の条件を多く掲載しています。

当事務所では完成後、ご依頼者様の声のご協力をお願いしています。
この声は任意のお願いなので、ご協力を頂ける方のみ掲載をしています。

以下に離婚チェックシートに触れた箇所を一部抜粋してお伝えします。

・こちらの希望を書いていくと、
 整理されて、先々のことが見通せてすっきりしました。

・作成に必要なチェックリストもシンプルでわかりやすく、
 自分で作成していたらもっと時間がかかったと思います。

離婚チェックシートの詳細はこちらのページに掲載しています。

こういう訳で離婚チェックシートはご依頼者様からご好評を頂いております。
注1)離婚チェックシートのみの販売はしておりません。
注2)弁護士法の規定により、相手方との交渉はお引受できません。

当事務所では初回無料相談を実施しておりますのでお気軽にご利用下さい。